アミクスが育てる二つの力

一日の生活イメージ

ことば

ことばでの自己表現力、コミュニケーション力を育てる

 自分の気持ちをうまく表せない、人とのコミュニケーションがうまくできない、ことばが少ないなど、ことばが気になるお子様に向け、「ことば力」を育てるプログラムを提供します。



 1.基盤となる力 (語彙力・文法力などの基礎的な言語力)

 2.理解する力  (読む・聞く力)

 3.表す力    (書く・話す力)

 4.繋がる力   (社会の中でやっていく力、コミュニケーション能力)



文部科学省は「これからの時代に求められる『国語力』」として、上の4つの力を養わせることを目標として謳っています。しかし、4のコミュニケ―ションの力に焦点を当てた指導も、それが苦手がお子さんに向けた丁寧な指導も行われていません。

 アミクス・プログラムは、教科としての国語力の向上が目的なのではなく、ことばを使って自分を表現し、周りを理解し、社会とつながり、幸せに生きていく力を育てることが目標です。これらの力を育てるために「日本語」「英語」「二言語SST*」の3つのアプローチを用意しています。

*SST(エスエスティ)…ソーシャル・スキル・トレーニングの略で、人との関りにおいて、適切なやりとりができるようになるための訓練。​​

自己管理

自己管理の力をつけ、学校生活に適応するためのスキルを学ぶ


​ 学校生活をうまく送るため、また、将来の自立のためには、様々なものごとを「管理する力」が必要になります。時間の管理・物の管理・感情の管理等・・・ 「何を」「いつ」「どうやって」自分の欲求に流されることなくコントロールするか。このようなスキルは体得するまでに時間がかかり、発達に気がかりのあるお子さんの場合は、苦手になっているケースが多いです。

アミクス・プログラムでは、毎回のワークの中にこれらの自己管理の力を養うエッセンスを加え、繰り返し働きかけます。さらにそれぞれの管理をテーマにしたオリジナルのワークも用意されています。このように、小さな活動、大きな活動の中で繰り返し働きかけることにより、ゆっくりでも確実に身につけることを目指します。



さまざまなワーク

英語学習イメージ


アミクスでは以下のさまざまなワークを用意しています。


日本語

​★クイズやゲームなど様々な形で、ことばの意味や使い方について楽しく学びます。

​ 例:「手」の意味で仲間外れは?

 ①お父さんの手は大きいな。
 ②そうか。その手があったか。
 ③うちに帰ったら手を洗おう。  
(答え:②)

​学校では、このような知識や感性は生活や授業の中で自然に獲得することを前提にしています。しかし、発達に気がかりのあるお子様にとっては、そのような対応では不十分なこともあるのではないでしょうか。日本語プログラムではことばについての様々なワークを行い、ことばの意味や使い方への気づきをうながし、ことばに対する興味や感性を育てます。

★自分の感情や感覚をことばにする、相手のことばを正しく理解するなど、自己表現力やコミュニケーション力につながるワークを行います。例えば、それぞれに異なる情報をあたえ、互いに質問をしながら答えをみつけるなど、ことばでやり取りをする機会をたくさん設けます。

★自分の考えや意見をまとめ、ことばにする機会を早い時期から取り入れ、みんなの前で発表できるように少しずつ練習します。


英語

小学校で英語が必修化され、これから国際化が進む中で、将来的には英語がコミュニケーションの手段となってきます。アミクスでは勉強のような英語ではなく、コミュニケーションの手段として英語の活動を行います。母語である日本語でのコミュニケーションとは異なり、英語では思いや考えをはっきりと伝えることや、結論を明確に伝える事が大切です。英語のアクティビティを通してこれらのスキルを身に着けます。

このことは、日本語での表現力をともに高めることにもつながります。


二言語SST

​SST(エスエスティー)とは、ソーシャル・スキル・トレーニングの略で、適切なことばでのやり取りができるようになるための訓練を指します。コミュニケーションをうまく行うためには、状況を理解し、相手の心情を把握することが必要です。

一般的にSSTは母語で行われますが、アミクスでは日本語に加えて英語での表現も紹介する独自のメソッドを用意しています。なぜなら、日本語で自分の感情を表現することが苦手なお子さんであっても、外国語である英語でなら心理的な壁がとりのぞかれ、ことばにできるというケースがよくあるためです。


ものごとの管理

​社会(学校)の中でうまく生きるということは、いろいろな管理を自分で行えるようになるということと同じなのではないでしょうか。社会にも学校にもたくさんのルールがあり、それらは不文律になっています。皆が当たり前のように理解していて、あえてことばにしないから、発達に偏りがあるお子さんの場合は理解できていないことが多いです。もしくは、わかっていても、その通りに行動できないといったことが起こります。

たとえば、自分の感情の度合いを知って、感情コントロールができるようになる、どれくらいの時間がかかるのかを見当づけられ、時間の逆算ができるようになって、スケジュール管理ができるようになる、物をなくさない、お金の価値を知り、計画的につかえるようになる、など、こういったルールを体系的に学びます。


ゲーム

アミクスではワークの合間に毎回いろいろなゲームを行います。このゲームは、ことば力を育てるもの、ものごとを管理する力に繋がるものだけでなく、ワーキングメモリ*などの脳機能の強化を目的としたものなど多彩です。これらのゲームを楽しみながら行うことで、発達がうながされるとともに、いろいろなことにチャレンジする楽しさも経験します。

*ワーキングメモリ:情報を頭の中に保ちながら、作業したり、行動するための記憶。作業記憶、作動記憶とも 言われる。これが小さいと、先生の指示を覚えていられない、本を読んでもストーリーがわからない、グループでの話し合いに参加できない、黒板を写すことができない等の問題が起きる。ワーキングメモリと注意(機能)の間には密接な関係があるので、注意力が散漫しやすいお子さんは、ワーキングメモリをきたえることで、徐々に注意力が改善されると言われている。


ものづくり

​ ものづくりは、多くの子どもたちにとって楽しみです。ことばで表現することが苦手なお子様の場合、ものをつくることで自己表現ができます。しかし、手先が不器用なお子様の場合は、学校などでは成績をつける関係で完成度の高さが求められてしまうことから、楽しみが半減してしまいます。まずは、好きなように作品をつくり、満足感を得られることが大事です。

 また、手先が不器用なお子様は、作品をつくることで手先がきたえられるという効果があります。指先は、使えば使うほど、脳への良い刺激になります。